masamasa1985’s diary

元料理人の和包丁ファンによる堺和包丁のウンチクを語ります。

【本職に聞いた】人気ランキング上位のブランド和包丁って本当に良質?

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和食に携わる料理人であれば

誰もが一度は憧れるブランド和包丁…

 

そんなブランド和包丁の中でも常に

多くの料理人達からの高い人気を誇る

有名ブランド和包丁について本職からの

意見をまとめていきたいと思います。

 

 

Q.「有名なブランド和包丁にはどんなものがありますか?」

A.『有次、正本はかなり有名。最近では實光も話題!』

 

Q.「それら人気のブランド包丁は実際使ってみてどうですか?」

A.『悪くはないけど、コスパは良くはない。最近はもっと手頃で

良い包丁を出しているところも結構ある』

 

Q.「でも、やはり人気なのにはそれなりのわけがありますよね?」

A.『包丁に限らずブランド品なんて自己満足の世界だし、

製品以外のとこにお金かけて価値があるように見せてるだけだからね。

実際、もの自体がいいかって言ったら悪くはないけど、高すぎるかなと。』

 

Q.「ブランド包丁のメリットを教えてください」

A.「やっぱり、手に入れることで得られる満足感が違うかな。

それと、周りからちょっとだけ羨ましがられる。

実用面だと刃がかけた時なんかのアフターフォローが明確で

安心できるものが多いかな。」

 

Q.「ブランド包丁のデメリットを教えてください」

A.『高い』

 

Q.「良い包丁の条件とはなんだと思いますか?」

A.『良く切れて、長く切れて、研ぎやすく、扱いやすい』

 

Q.「それらの条件に当てはまる包丁を持ってますか?」

A.「持ってない、というか、それに近いものはあっても

完璧なのはおそらく存在しない」

 

Q.「では、限りなく理想に近い和包丁を選ぶにはどうすれば良いですか?」

A.『実際に見て、握って、可能ならば試し切りしてから買う。

その前に和包丁に関する知識をある程度勉強して基準を設けておく』

 

 

ということでしたので、

結論をまとめさせて頂くと、、、

 

『人気のブランド和包丁より安くて良い包丁はある!』

『ブランド和包丁を所有すると満足感が得られる!』

『ブランドよりも重要な選ぶポイントはたくさんある!』

 

ということでした。

 

金銭的に余裕のある方であれば人気のブランド和包丁の

購入を検討するのも高い満足感が得られるので有りかと思います。

 

しかし、

 

下積み中で金銭的に余裕がない場合には無理せずに

手の届く範囲内で自分に合った良い包丁を探すということも

大事なことだと思います。

 

仮に、無理してローンなどでブランド和包丁を購入しても

月々の支払いに追われ、日常生活でかなり犠牲にしなければ

ならない部分も生じてくるかと思います。

 

厳しい料理の世界で修行を積むことはそれだけでも

かなりの重労働でストレスも多い環境だと思います。

 

そんな中、いざ、オフの時に日頃の重圧から解放するために

好きなことをしようとしてもそこに回せるお金が残ってない。。。

 

そんな事態が続くと更に鬱憤が溜まっていきます。

 

そのような状態では仕事に全力で取り組むほど

エネルギーも充電できるはずがありません。

 

一時の満足感や見栄のためにコスパの悪い

ブランド包丁を購入してしまうことで

オンオフのバランスを崩壊させてしまう…

 

これでは、料理修行にも身が入らずに

徐々に仕事に対するモチベーションも

喪失していってしまうかもしれません。

 

和包丁はコストパフォーマンスを重視することで

最終的に公私でバランスの取れた豊かな生活を

生み出してくれることに繋がるはずです。