masamasa1985’s diary

元料理人の和包丁ファンによる堺和包丁のウンチクを語ります。

和包丁でこだわりを持つポイントとは?

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和食料理人の命ともいうべき和包丁。

 

あなたは和包丁にこだわりを持っていますか?

 

もし、あなたがプロの料理人であるにも関わらず、

特に和包丁に対してこだわりがなく、ある程度の使用感や

価格のみで購入を決定してきたのであれば

おそらくかなりの損害を被っているはずです。

 

これは、お金の面での損害もそうですが、

仕事のクオリティやモチベーションの面での

目に見えない損害が発生してしまっている、

そちらの方がかなり重要となります。

 

目に見えない部分なので気づきにくい

というところも重大な問題です。

 

和包丁に対してのこだわりがないだけで

長期的には大事な出世や昇給の機会すら

逃してしまっている可能性が高いです。

 

でも、安心してください。

 

今回お伝えする和包丁に対する

こだわりのポイントを押さえておいてください。

 

そして、次回からそのポイントにこだわって

和包丁を選ぶようにすれば良いのです。

 

それだけで仕事のクオリティをアップさせ、

毎日の仕事へのモチベーション、料理への

情熱を格段にアップさせることが可能となります。

 

もしかしたら、

独立意識すら芽生えてきて

数年後、見事に独立の夢を果たして

立派なお店を構えているかもしれません。

 

意欲に満ちた数名の料理人を雇い、

あなたが彼らの腕を最大限に伸ばして

引き出してあげる立場となるのです。

 

そして、お店の方もオープンから客足が絶えず、

口コミで話題を呼び雑誌やTVでも特集され、

数ヶ月先まで連日予約で満席の状態となる…

 

それすらも単なる夢物語では済まなくなります。

 

その成功へのステップの第一弾として、

あなたが行うべきことはただ一つ。

 

『和包丁にこだわりを持つこと』

 

だけなのです。

 

 

それでは、これから順番に和包丁への

こだわりの重要なポイントをお伝えしていきます。

 

圧倒的なレバレッジを生み出して

時の経過と共にあなたを成功へと

導く大事な部分となります。

 

なので、

しっかりと頭に叩き込んでおいてください!

 

 

和包丁へのこだわり①

『数ミリの歪(ひず)みも許さない』

 

歪みとは、簡単に言うと包丁が曲がっていることです。

 

ほんの数ミリの歪みであっても、

料理のクオリティに甚大な悪影響を与えます。

 

歪みは自分で研いだりする過程で

発生することが多いですが、

生産段階で歪みをそのままにして

販売されているものも多いです。

 

高額な包丁でも歪みがあるものも存在しますので

購入時には必ず包丁全体が真っ直ぐ綺麗な

直線になっていることを確認してください。

 

 

和包丁へのこだわり②

『重心の位置を意識する』

 

和包丁の特徴の1つとして、

刃とが別々になっていて

それらを組み合わせる工程があります。

 

熟練の職人による柄付けの工程があるのです。

 

この柄付けの工程で歪みを整えたり、

全体のバランスを調整していきます。

 

この柄付けの段階で包丁の重心も決定します。

 

重心の位置が柄に近い部分にあれば

包丁が軽く感じられて疲れにくくなります。

 

このあたりは好みの問題もあるでしょうが、

そこにこだわる料理人はほとんどいません。

 

包丁の重心を意識して選ぶか、

まったく気にも留めないのかで

結果に雲泥の差が生じます。

 

一流の料理人を目指すのであれば

当然チェックしておくべき項目となります。

 

 

和包丁へのこだわり③

『生産者にこだわる』

 

結局は和包丁の良し悪しは素材よりも

もっと重要なところは生産する職人です。

 

特に、堺の和包丁は『鍛冶』『研ぎ』『絵付』

それぞれの工程のプロフェッショナルの手によって

完成へと導かれていきます。

 

どんなに高級な素材を使用していても、

それを最大限に活用した最高のクオリティの

和包丁へと進化させられるのは磨き抜かれた

熟練の腕を持った職人だけです。

 

3つの工程でどれか1つでも

中途半端な人物や大量生産の手法などが

関わっただけですべてが水の泡となります。

 

要するに、素材だけ高級のナマクラが

この世に生み出されるということです。

 

本物の職人だけが関わって製造された

本物の和包丁だけが料理人の100の技術を

120に引き上げてくれる可能性を秘めています。

 

あなたは自分の磨いてきたスキルを

わざわざ20%以上低下させてしまうような

包丁を使おうと思いますか?

 

残念ながら多くの料理人の方が

実際にその過ちを犯してしまっています。

 

料理人の命である包丁にはこだわりを持ってください!

 

それだけで、あなたの料理人としての

人生は半分成功したも同然です。